初めての恋はあなたと。番外編
「年上?いくつ?会社の先輩?」


答える間もないぐらいのスピードで質問してくる千尋を落ち着かせ、一つ一つ丁寧に答える。

加えてお見合いのことも話してあげた。


「ちょ、お姉ちゃんそれはいくらなんでも可哀想だよ」


可哀想…やっぱりそう見えるのかな。
前にも由依に言われたような気がするし…。


「いくらお姉ちゃんのペースに合わせるって言われててもねー」


…ですよね。
いくら合わせるって言われてても、本当に私に合わせていたら何も進まないと思う。


「それにお姉ちゃん初めてなんでしょ?さすがにその年齢で初めてって重く思われるしね」

「重い…のかな?」

「普通はそうなんじゃないかな」


やっぱり初めては重いか…。

最近読んだ雑誌にもそんなこと書いてあったし…和也さんも思ってるのかな。

和也さんは優しいから。
無理をさせているのかもしれない。

もし和也さんの負担になっていたらどうしよう…。


そう自分自身を追い詰めていた私は、千尋の話を最後まで聞くことが出来なかった。
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