初めての恋はあなたと。番外編
「あの…」

『君は本当に俺の理性を簡単に崩してくれる…』

「え、あの、崩す気は全くないですよ?」


そもそも、理性が崩れるということがいまいち理解出来ていないんですけど…。



『千夏が悪い。急に抱いてほしいとか言うから』

「ご、ごめんなさい…?」


今私は責められていますか?

少し呆れたように言う和也さんに、電話を持ちながら首を傾け考えてみる。

しかし、当然ながら何も分からない。


『君のペースに合わせると言ったが…本当にいいんだな?』


えっと…抱いてもいいか、ってことだよね。

もちろんいいに決まっている。

恥ずかしいし、未知なる世界で怖いけど。
よくよく考えてみれば、和也さんと出会ってからはそれらの繰り返しだった。

きっと大丈夫…だって和也さんが一緒だから。


「お願いします」


そう答えると和也さんは『こちらこそ』と言った。
それからは少し雑談をして、お互いそろそろ寝ようとなり電話は切れた。

最後の『週末楽しみにしてる』は、一気に体温が上がりましたが。

キス以上のことに進むと思えば、誰だって体温は上がるし…仕方ないけど!
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