初めての恋はあなたと。番外編
「俺もきつねそばにしようかなー。小西先輩のを見てたら食べたくなってきました」
そう言いながら倉石君は私に近付いて、手に持っていたきつねそばを覗き込んだ。
ちょっと待って…倉石君、近すぎじゃないですか?
いくらきつねそばを覗き込むにしても近すぎるよね?
「倉石君、あの…」
「いい匂いがしますね」
ちょ、スルーしないでよ!
ていうか、離れてもらえないでしょうか‼︎
一人慌てる私を放って倉石君は、きつねそばを覗き込むのをやめた。
しかし距離が近いのは相変わらず。
由依に助けを求めようとしたが、目の前に由依の姿はすでになかった。
…って由依⁉︎
何姿消しちゃってるの⁉︎
友人が結構問題ある危機に直面しているというのに!
「あ、小西先輩」
「は、はい⁉︎」
焦って声が裏返った私とは違い、いたって冷静な倉石君の声が聞こえ、倉石君の方を向こうとした時。
倉石君から「動かないで下さい」と制止を指示する言葉が聞こえた。
「倉石君どうしたの?」
「じっとしていて下さい」
じっとしておくって…いくら和也さんと一緒にいるといっても、こんな至近距離に男性がいる状況に慣れていない私には無理難題だ。
しかも私にはスルースキルというものが無い。
だから早く解放していただきたい…!
「取れましたよ」
「…へ?」
そう言いながら倉石君は私に近付いて、手に持っていたきつねそばを覗き込んだ。
ちょっと待って…倉石君、近すぎじゃないですか?
いくらきつねそばを覗き込むにしても近すぎるよね?
「倉石君、あの…」
「いい匂いがしますね」
ちょ、スルーしないでよ!
ていうか、離れてもらえないでしょうか‼︎
一人慌てる私を放って倉石君は、きつねそばを覗き込むのをやめた。
しかし距離が近いのは相変わらず。
由依に助けを求めようとしたが、目の前に由依の姿はすでになかった。
…って由依⁉︎
何姿消しちゃってるの⁉︎
友人が結構問題ある危機に直面しているというのに!
「あ、小西先輩」
「は、はい⁉︎」
焦って声が裏返った私とは違い、いたって冷静な倉石君の声が聞こえ、倉石君の方を向こうとした時。
倉石君から「動かないで下さい」と制止を指示する言葉が聞こえた。
「倉石君どうしたの?」
「じっとしていて下さい」
じっとしておくって…いくら和也さんと一緒にいるといっても、こんな至近距離に男性がいる状況に慣れていない私には無理難題だ。
しかも私にはスルースキルというものが無い。
だから早く解放していただきたい…!
「取れましたよ」
「…へ?」