初めての恋はあなたと。番外編
「プレゼントです…誕生日の」
こんな風に渡すとは思ってもいなかった。
しかも身だしなみもあまり整えられてないし。
あぁどこまでも私はバカ…。
しかし落ち込む私とは逆に和也さんは嬉しそうな顔を見せてくれた。
開けてもいいかと聞かれ頷くと、和也さんは丁寧に包装を剥がした。
「…ネクタイ?」
「はい。ネクタイなら仕事の時につけてもらえるかなって」
私が選んだのはボルドーという、赤色に茶色を足したような色。
よく黒のスーツを着る和也さんに似合う色を…とリサーチして見つけたのだ。
当たり前すぎたかもしれないけど…喜んでもらえたかな?
「ありがとう。これだけで仕事を頑張れる気がする」
「そ、そう言っていただけて嬉しいです」
後日。
和也さんがボルドー色のネクタイをした日は、いつも以上に仕事が早く、加えて恐ろしさが増すという話が営業部内で囁かれたのは言うまでもない。
こんな風に渡すとは思ってもいなかった。
しかも身だしなみもあまり整えられてないし。
あぁどこまでも私はバカ…。
しかし落ち込む私とは逆に和也さんは嬉しそうな顔を見せてくれた。
開けてもいいかと聞かれ頷くと、和也さんは丁寧に包装を剥がした。
「…ネクタイ?」
「はい。ネクタイなら仕事の時につけてもらえるかなって」
私が選んだのはボルドーという、赤色に茶色を足したような色。
よく黒のスーツを着る和也さんに似合う色を…とリサーチして見つけたのだ。
当たり前すぎたかもしれないけど…喜んでもらえたかな?
「ありがとう。これだけで仕事を頑張れる気がする」
「そ、そう言っていただけて嬉しいです」
後日。
和也さんがボルドー色のネクタイをした日は、いつも以上に仕事が早く、加えて恐ろしさが増すという話が営業部内で囁かれたのは言うまでもない。