小指でつなぐ約束
まだ、良かったのが、運良く携帯と財布を持ってたこと。




かといって、こんな時間に制服で入るわけにもいかず、外にある屋根の下のベンチに座った。




「あーあ、スカートべったべた〜」


私は、びしょ濡れになったスカートをはたいた。



「これじゃ、風邪引いちゃう…」



私は仕方なくゲームセンターの中へ入り
トイレに向かった。



ゲームセンターの中は、中年のサラリーマンや、柄の悪そうな人達だらけ。



当たり前だけど、女子高生なんて1人もいない。



「..うぅ…みんな、私の方見てる…」



トイレに急いで行こうとした瞬間、誰かに腕を掴まれた。
< 32 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop