ヤンキーくんと甘い恋 舞&蓮太
次の日蓮太に屋上に呼び出された。
「おまたせ〜!って、うっわ!屋上さむ!!!」
「いきなり呼び出してごめんな。話がしたくて」
「大丈夫だけど…急にどうしたの?」
深刻そうな蓮太の顔に私の顔も強張る。
「う〜ん、なんて言うんだろうな…あっ!昨日のチョコありがとう!」
「えっ、うん。どういたしまして!」
「えっと…そっちもそうだけど……」
それからしばらく沈黙が続き寒くてすこしイライラしてきた私は
「話がないなら戻ってもいい?ちょっと寒くなってきたからさ」
「あっ、ごめん。あの…好きだ!!!」
蓮太の響き渡る声。
え?
「えっと、そうじゃなくて…いや、合ってるのか。なんかもっと…あ〜!!!!だめだ…。」
どうゆうこと?
「改めて言います。神谷舞さん、好きです!俺と付き合ってください。」
えっと、どうゆうこと?
全く理解できない。
あの流れからなんでこんな話になるの?
「冗談…でしょ?」
「俺は本気だよ。舞は俺のこと幼馴染みとしか思ってないかもしれないけど、俺はずっとずっと好きだった。」
「それ…信じても…いいの?」
「嘘じゃないよ。舞が戸惑うのはわかる。だから返事は急がなくてもいいから。また気持ちの整理がついたらで。」
じゃあといって去ろうとする蓮太。
えっ?
蓮太が私を好き?
いきなりすぎて思考回路がおかしくなりそう。
でも去って行く蓮太の背中を見て、今言わなくちゃいけないと思った。