Task Force-特別任務部隊-
壁際に身を隠し、様子を窺うマットとジェフ。

走り出てくる敵兵を確認し、素早く射撃する。

安全を確認し、前に出るグライムズを。

「危ない、前に出過ぎだ!」

マットが引っ張って制止する。

「あの建物の二階に友軍がいる、アイツらを早くここから助け出してやるんだ」

マクナイトが発砲しながら言う。

前回の戦術自衛隊員救出作戦を契機に、マクナイトも随分丸くなった気がする。

「サンダース軍曹、あの狙撃手を頼む!」

「了解!」

あんなに毛嫌いしていたデルタ隊員のジェフを頼るようになったのも、その一例だ。

激しい抵抗をする敵部隊に対し、手榴弾を投擲して牽制。

グライムズもM203で後方支援する。

ある程度敵の攻撃が止んだ所で。

「突入する!」

弾倉をリロードしながら、ジェフが、マットが走り込んだ!

突入する為に壁際に張り付き、内部にスタングレネード!

爆発と閃光で敵が怯んだ所で、的確に敵兵を殲滅する。

「撃つなよ!二階に上がるのは味方だ、繰り返す、二階に上がるのは味方だ」

二階にいる友軍に無線を送るマクナイト。

階段を駆け上がり、マクナイト分隊は友軍の分隊と合流する。

「迎えに来てくれたんですか?」

「ああ、帰りの足を待っているそうだな」

分隊長の肩を叩くマクナイト。

「さぁ、奴らが集まって来る前にここから離れるぞ!」

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