Task Force-特別任務部隊-
「この場にいる全員で下のモニターから監視しているぞ。このテストでは、1分以内にコースの中を一人で通り抜けてもらう」

基地に着任早々だというのに、マクナイトは訓練内容を熟知していた。

彼もレンジャーの兵士だ。

御膝元であるフォートベニング基地での訓練内容には詳しいのだろう。

「隊内レコードは俺の19秒だ」

そこまでは無理だろうが、無様なタイムは出すなよと。

マクナイトは暗にそう言っているように聞こえた。

「あそこの梯子を上がれ」

指示に従い、ジェフはコースへと続く梯子を昇っていく。

コースのスタート地点に準備されているのは、スタングレネードと呼ばれる閃光弾と、M4カービンライフル。

ジェフはこれを手に取る。

「まずロープを伝ってコースに下り、ポジション1に向かってダッシュしろ。そこから階段を下りてポジション2に向かえ。ポジション3、4以降は俺が個別に指示を出す。準備が出来たらロープを摑め」

コースの下からマクナイトが言った。

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