Task Force-特別任務部隊-
貨物船強襲
ベーリング海峡某所。

マクナイト、ジェフ、マットの三人で構成されたマクナイト分隊は、ヘリで上空を飛行していた。

米陸軍有数の柔軟性を誇り、常時一個大隊が短時間(18時間以内)で世界中に展開できる緊急即応部隊でもあるレンジャーを中心としたマクナイト分隊。

流石に行動が迅速だ。

…外は酷い嵐だ。

吹き付ける雨と風。

飛行するヘリが幾度となく挙動を乱す。

「本作戦の情報は、ロシアの情報筋からもたらされたものだ」

ヘリの中で装備に身を包んだマクナイトが言う。

「ある積み荷が、中型貨物船に積まれている。船籍番号は52775、船には少数の船員と警備兵が乗っている」

「交戦規則はどうなっているんです?」

マットの問いかけに。

「乗員の射殺を許可する」

マクナイトは答えた。

つまり貨物船の乗組員はテロリストの類という事か…。

無言のまま、ジェフは言葉の真意を悟っていた。

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