Task Force-特別任務部隊-
一般に遭難時などの救出における被災者の限界は、72時間とされる。

ガイストが偵察任務の依頼を受けたのは数時間前。

時間的な猶予はまだあるが、もしヘリが墜落していたとしてパイロットらが生存していたとしても、ここは武装勢力圏内。

発見され次第殺害されるか、捕虜として連れ去られて処刑されるか。

相手は正規軍ではない。

交戦者の定義や、宣戦布告、戦闘員・非戦闘員の定義、捕虜・傷病者の扱い、使用してはならない戦術、降服・休戦などが規定されている『ハーグ陸戦条約』など無視して、容赦なく殺すだろう。

そう考えると、タイムリミットは想像以上に短い。

通信が途絶したヘリを見つけられたとしても、パイロットが殺されていれば任務はFAIL(失敗)だ。

早速丘を下り、任務に入る。

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