Task Force-特別任務部隊-
乾いた風の吹く山中を進み、岩陰に身を隠す。

今回ガイストは、前回の任務の際に入手したステアーAUGアサルトライフルを携行している。

が、サプレッサーの付いていない銃だ。

発砲音で周辺の敵に見つかる恐れがある為、迂闊には撃てない。

こういう時こそ、ガイストの潜入技術が役に立つ。

まだ現地に降り立って幾らも経たないうちに、敵兵の姿を見つけた。

ACUとM4カービンを身に付けた外国人戦闘員。

ANの志願兵だろう。

ANは様々な国の志願兵を集めている為、一種の多国籍軍の様相を呈している。

そういう意味ではタスクフォースと同じだ。

息を潜め、無音歩行で敵兵の背後に歩み寄り。

「動くな」

ガイストはステアーの銃口を敵兵の背中に突き付ける。

「ひっ!」

小さく鋭く息を吸う音。

敵兵はM4カービンをその場に捨て、ホールドアップした。

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