Task Force-特別任務部隊-
「ここで何をしている」

銃を突きつけたまま、敵兵のボディチェックをしながら尋問するガイスト。

敵兵のACUから出てきたのは身分証明書。

どうやら日本人のようだ。

幸いアジアでの任務経験もあるガイストは、その周辺の言語にも精通していた。

「お前はANの兵士か。ANの兵士が何でこんな山中をウロウロしている」

「う、撃たないでくれ…」

「それはお前の返答次第だな」

ステアーの銃口で軽く背中を小突くと。

「ひぃっ!」

酷く脅えたように声を上げる兵士。

兵士といっても、裕福な日本で暮らす若者だったのだろう。

テレビゲームやサバイバルゲームと、実際の戦争を混同し、勘違いして実際の戦場に出てきた愚か者。

憧れと現実は大違いだった事を、今、嫌というほど思い知らされている事だろう。

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