Task Force-特別任務部隊-
この脅えよう。

多分嘘は言っていないだろう。

ガイストは銃口を離し、その代わり。

「うぐぅうぅうぅぅっ…!」

兵士を柔道の片羽絞めで絞め上げて失神させる。

気絶した兵士を引き摺って、岩陰へ。

これに懲りたらさっさと祖国に帰り、二度と戦場に立とうなどとは思わない事だ。

平和ボケした日本人の若造が傭兵をやろうなどと、思い上がりも甚だしい。

彼は遭遇した敵がガイストであっただけ、幸運だった。

さて…。

「コートニー、聞こえるか」

ガイストは無線を繋ぐ。

「タスクフォースのヘリはANに撃墜されたらしい。パイロットの生存は絶望的だそうだ」

『そう…わかったの、マット達に伝えておくの』

「それからもう一つ」

『何?』

「SEALの部隊が、AN幹部のセーフハウスで暗殺任務を遂行して、現在脱出中らしい。それもタスクフォースに伝えてやってくれ。俺は今から、そいつらの援護と救出に向かう」

『一人で大丈夫なの…?』

コートニーの言葉に。

「なぁに…俺はいつでも単独任務だ」

ガイストはニヤリと笑った。

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