Task Force-特別任務部隊-
ガイスト自身も、狙撃技術と持久力をネパール出身のグルカ兵から教わり、卓越した狙撃の腕を持つ。

彼に狙撃銃を持たせる事がどれ程に恐ろしい事なのか。

ANの兵士達は身を以って知る事になっただろう。

一通りの敵兵を排除した後、ガイストはゆっくりと岩陰から出て来る。

敵兵の遺体から5.56ミリ弾を拝借し、M16カスタムに装填。

ついでに。

「ん…」

同じく敵兵が所持していた拳銃を見つける。

S&W MK22、別名は『ハッシュパピー』。

これを与えると煩く吠える狩猟犬でも大人しくなるように、この銃で撃たれた人間は死んで静かになるという事からこう呼ばれるようになった。

特殊部隊向け暗殺用拳銃だ。

発射音を極力抑える為に、亜音速特殊弾と専用のサプレッサーが使われ、スライド音を抑える為に、強制的にスライドを固定するスライドストップ機能を備えている。

またサプレッサーの装着を前提をしている為、非常に大型なアイアンサイトが備えられている。

M16カスタムが狙撃用なら、ハッシュパピーは近接暗殺用といった所か。

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