Task Force-特別任務部隊-
ハッシュパピーを入手しながら、ガイストはANの装備の豊富さに驚いていた。

普通武装勢力といえば、戦闘員の多くはAK-47やRPG-7を装備し移動にはテクニカルを利用するなど、テロリスト然とした装備が相場であった。

しかしANは外国人戦闘員を数多く引き入れ、また正規軍から鹵獲したアメリカ製及びヨーロッパ製の武器、そして欧米からの志願兵が持ち込んだ戦闘服、タクティカルベスト、暗視ゴーグルなどの近代的な装備を利用し始めている。

装備の面においては、タスクフォースと遜色ないとは聞いていたが、これ程までとは。

こんな末端の兵士が、特殊部隊向け暗殺用拳銃を所持しているのだ。

迂闊に接近させれば、部隊の指揮官が殺られる事さえ有り得る。

指揮官を失う事は、部隊の統制を失う事であり、ひいては部隊の全滅に繋がる。

一兵卒が相手でも、油断はできないという事だ。

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