Task Force-特別任務部隊-
マクナイトが歩み寄り、マットが発見したコンテナの扉を開く。

中に入っていたのは、『The nano-machine for military affairs』と表示された大量の箱。

『これが…』

『そうだ』

呟くマットにマクナイトが頷く。

『撤廃条約で規制された筈のナノマシン兵器…この船の船員達は、貨物船を装ってナノマシン兵器をどこかに運搬していたんだ』

明らかな条約違反。

国際問題に発展しかねない。

『やはり軍需産業連盟とPMSCsの…』

『ああ、恐らくな』

ジェフの言葉に答えるマクナイト。

何にせよ、積み荷は確保する事が出来た。

これで任務完了と思われたその時。

『!?』

貨物船を襲う衝撃!

『マクナイト分隊、聞こえるか!』

回収に来たヘリからの無線が入る。

『国籍不明の高速機が貨物船に接近中、出来るだけ多くの証拠品を押収し、速やかに撤収せよ』

国籍不明の高速機だと?

マクナイトは歯噛みする。

積み荷がばれた為に、貨物船ごと証拠隠滅に図りに来たか。

『サンダース軍曹、中の集荷記録を確保しろ。すぐに脱出するぞ!』

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