Task Force-特別任務部隊-
敵襲に驚く敵兵達。

彼らもM4カービンやFN MAG汎用機関銃での反撃に転じる。

岩陰や木陰に身を隠し、発砲するトライデント達。

「前に出過ぎるな、俺達の役目は三浦分隊上陸までの時間稼ぎだ。無理に制圧する必要はない」

トライデントがM4カービンのリロードをしながら言う。

スティングレイもまた、近づいてくる敵兵だけを排除する。

敵兵から見れば、たった二人で制圧しに来て、攻めあぐねているように映った事だろう。

船着き場の警備を最小限に留め、殆どの兵士達がチーム8の排除に向かう。

まんまとタスクフォースの戦術にハマった形だった。

船着き場の警備兵が、工場跡での戦闘に気を取られている隙に。

「!?」

素早く水中から接近した進藤が警備兵の背後を取り、自衛隊格闘術で後ろに薙ぎ倒す!

後頭部を地面に強打し、警備兵は気絶した。

「なかなかやるようになったじゃない、進藤君」

続いて上陸した豊田が、後輩の成長を誉める。

憧れの女性に認められてデレデレする進藤を。

「鼻の下を伸ばすのは任務が終わってからだ」

三浦が小突いた。

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