Task Force-特別任務部隊-

ゴーストが正式に戦場に立ち、また『ゴースト』という異名をつけられるのは、グリーンベレー（アメリカ陸軍特殊部隊）隊員としてイラク西部に潜入した湾岸戦争。

91年、彼が19歳前後の事だ。

正規軍としての戦闘はこの時が初めてだったが、この頃には既に空挺降下、スキューバダイビング、フリークライミングのエキスパートで、多くの銃器、兵器の扱いを習得。

素手での格闘術にも長けており、CQCもマスターしていた。

94年から96年にかけて、ロシア連邦からの独立を目指すチェチェン共和国独立派武装勢力と、それを阻止しようとするロシア連邦軍との間で発生した『第一次チェチェン紛争』に参加したのは、24歳の時。

チェチェンの脱ロシア化に危機感を抱いたロシアのボリス・エリツィン大統領は、内務省治安維持部隊を派遣。

首都グロズヌイを制圧すべく攻撃を開始したが、チェチェン軍の猛反撃に遭い、撤退を余儀なくされた。

チェチェン軍に協力し、内務省の治安維持部隊に大打撃を与えたのは、この当時グリーンベレーを除隊し、傭兵へと逆戻りしていたゴーストだった。