Task Force-特別任務部隊-
第二次世界大戦の真っ只中である1942年。

イギリスはドイツ軍への対空防御として、テムズ川の河口にマンセル要塞を設置した。

一見海に浮かぶスノー・ウォーカーのようだが、半世紀以上が過ぎた今も廃墟になった姿で残っている。

ANはこれを占拠して改良を加え、180ミリカノン砲や12.7ミリ重機関銃で武装している。

四本の支柱で支えた砲台が中央に一つ、それを取り囲むように五つ存在し、それぞれは連絡通路で繋がれている。

砲台の屋上にはヘリポートが備えられており、ヘリの離着陸が可能。

現代の海上石油プラットフォームの直接の先祖であると考えられているこの建造物は、今となっては非現実的な威容を見せているが、その四本の細い支柱だけで半世紀以上維持してきた。

その耐久性には感嘆を禁じ得ない。

内部はそう広くはないが、改良して居住区や工場として使用できるようにしてあり、十分に拠点として使える事が、ガイストの事前の偵察で判明している。

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