Task Force-特別任務部隊-
「そこでだ」

「あー…皆まで言うな」

ガイストの言葉を途中で制して、ゴーストは葉巻を揉み消す。

「人使いが荒いな、俺にその海上要塞を制圧して来いっていうのか」

「俺が制圧してもいいんだがな…デュラハンのボスはアンタだ。新しい拠点の主として、アンタがやった方がいいんじゃないかと思ってな」

その顔には、『アンタが出来ないなら俺がやる』と書いてある。

「……」

渋い顔をするゴースト。

そりゃあガイストに後は任せて、自分はデュラハンのボスとしてPMSCsの経営に力を入れようと考えていた時期もある。

だが、アジトを次々と奇襲され、仲間達を殺られた事を切っ掛けに、ゴーストはまた現役に復帰した。

死んだという事にして隠居するつもりだったが、彼は再び戦場に帰ってきたのだ。

「まだケツの青いヒヨッコには任せてられん」

ゴーストは呟いた。

< 426 / 840 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop