Task Force-特別任務部隊-
そうやって支柱を登り切り、構造部の底部にまで到達。

少し両腕を休ませた後、今度は構造部の底部に指の力だけでぶら下がる。

いわゆる『エルード』と呼ばれる技術だ。

底部は、まず細い鉄骨を渡した上に鉄板を敷いて足場を作ってある。

その細い鉄板を両手で摑めば、ぶら下がっての移動が可能だ。

とはいえ、そう長くぶら下がってはいられないし、もたついていればサーチライトに発見されてしまう。

迅速にエルードで底部を渡り切り、機を窺って建造物の壁へ。

ゴーストはようやく、要塞の内部へと入り込んだ。

「……」

ハッシュパピーを腰のホルスターから抜き、内部の様子を窺う。

流石に警備は厳重だ。

M4カービンを手にした兵士が、巡回している。

その兵士に無音歩行で接近し。

「動くな」

ゴーストは銃口を突きつけた。

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