Task Force-特別任務部隊-
テントの並ぶ区画に沿って進むと、海沿いにフェンスに囲まれた区画があった。

ここが旧収容区画。

コートニーが捕まっているとされる場所だ。

物陰に隠れて様子を窺う。

兵士が二人。

うち一人が、女の収容されている檻に近づいて、何か話している。

あの女が、コートニーのようだ。

早く助け出してやらなければ。

ガイストは小走りに区画に近づき、一人の兵士が振り向く前に草むらに滑り込む。

「ん?」

物音に気が付き、振り向く兵士。

しかしこの大雨だ。

何か音がしても、気のせいと思うのだろう。

確認すらせずに、また背を向けてしまう。

その隙に、旧収容区画の入り口をピッキングで開錠。

「……」

ついでに兵士の姿を確認する。

警備していたのは、マクナイト分隊のグライムズだった。

(まだまだ甘いな、グライムズ)

薄く笑いながら、ガイストはフェンスの奥へと進んだ。

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