Task Force-特別任務部隊-
区画内の幾つか並ぶ檻を、確認しながら進むガイスト。

…警備の兵士が巡回している。

視線を走らせるその姿には、隙が無い。

奴の目を盗んでコートニーを救出するのは難しそうだ。

気絶させるしかないか…。

ギリギリまで匍匐前進で接近し、立ち上がって無音で背後を取ろうとしたガイストは。

「誰だっ?」

兵士に感付かれる!

気付かれたか!

仕方がない、ここは多少手荒でも気絶させる!

手にしたM16A2の銃口を向ける兵士。

ガイストは片手でその銃口を逸らし、もう片方の手で兵士の顎を打ち上げる掌打!

そのまま兵士を後方に薙ぎ倒し、後頭部を地面に叩き付ける!

「っっっ…!」

その兵士はガイストの腕を摑み。

「コートニーを…頼むぞ…」

そう言い残して気を失う。

その兵士は、コートニーをずっと励まし続けていたマットだった。

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