Task Force-特別任務部隊-
車両部隊が曲がり角を曲がった時だった。

『交戦に注意しろ、多方向からスナイパー(狙撃手)からの攻撃を受けている!』

先を進むストライカー装甲車からの無線が入った。

程無くして、建物のあちこちから飛来してくる銃弾、鉛弾の嵐!

「来たぞ、撃て撃て!」

マクナイトが助手席の窓からM16A2の銃口を出してトリガーを引くが、フルサイズのM16A2はM4カービンと比べて取り回しがし辛く、車内では発砲が難しい。

「任せて下さい!」

銃座についているジェフが、ミニガンを乱射する!

建物の屋上から、バルコニーから身を乗り出している敵兵達が、ミニガンの激しい銃撃によって次々と排除されていく。

しかし、それにしても数が多すぎる。

爆発で路上の消火栓が吹き飛んで水柱を上げ、窓越しに撃たれたタスクフォースの兵士が車両から垂れ下がるようにして絶命する。

「エヴァーズマン、スピードを出せ!」

マクナイトの指示で、アクセルを踏み込むマット。

マクナイト分隊の乗るハンヴィーは、更に狭い路地を猛スピードで駆け抜けていく。

白煙で前方が霞むほどの、敵兵からの銃撃。

銃座のジェフも、トリガーから指を離す事なくミニガンを撃ち続ける!

と。

「!?」

マクナイト分隊の乗るハンヴィーの前に、一台の白い車が横から飛び出して来た!

テロ組織に加担するアフガニスタン民兵のテクニカル(ピックアップトラック などの荷台に銃砲を据え付け、車上戦闘を可能にした戦闘車両)だ。

ハンヴィーの前方に激突するものの。

「停まるな、行け、行け!」

マクナイトの指示で、マットはアクセルを踏み続ける。

ジェフもミニガンをテクニカルに向け、排除を試みる。

やがて大きく傾いたテクニカルがハンヴィーの前から逸れた。

マットは一旦ハンヴィーをバックさせ、テクニカルを避けてから全速前進する。

< 46 / 840 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop