Task Force-特別任務部隊-
「正面屋上にRPG!」

運転しながらマットが叫ぶ。

素早くミニガンの銃口を向け、RPGを構えた敵兵を無力化するジェフ。

この混乱の戦場の中、マットとジェフの呼吸はピッタリ合っていた。

指揮官のマクナイトの命令がなくとも、独自の判断で敵を排除し、任務を遂行する。

流石は第三次世界大戦で戦果を挙げた元サンダース分隊といった所か。

(気に入らんがな)

マクナイトが密かに舌打ちする。

しかし、そのマクナイトの注意が逸れた隙に。

「うわっ!」

ハンヴィーの横っ腹を、別のRPGに狙われた!

爆風の煽りを受け、横転するハンヴィー。

三人は、横倒しになった車両から這い出して来る。

凄まじい銃火が三人を襲う中、彼らは慌てて最寄りの建物の中に身を隠す。

「全員無事か?」

マクナイトが叫ぶ。

お前の不注意が原因だろうと怒鳴りたくもなるジェフだったが、そこはグッと堪える。

「窓から離れろ、狙い撃ちにされる!ここから徒歩で移動するぞ!行け!」

マクナイトの指示で、分隊は移動を開始した。

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