Task Force-特別任務部隊-
建物の中を、ひたすら走るマクナイト分隊。

敵の狙撃手と応戦しながら、建物から建物へと移動する。

「スタングレネード!」

マクナイトの指示で、ジェフが安全ピンを抜いたスタングレネードを投げ込む。

数瞬の後、大音響と閃光。

マクナイト分隊は突入し、怯んだ建物内の敵を一掃する。

こうやって安全を確保しながら、建物内を通過して移動する。

通りは銃弾の雨だ。

各隊員ともレンジャーボディアーマーと呼ばれる、いわゆる防弾チョッキを着用している。

が、90年代から2000年代まで使用されていたもので、既にCIRASなどの新型ボディアーマーによって更新されており、現在は使用されていない。

無いよりはマシだが、防弾性においては旧式と認めざるを得ない。

世界各国の精鋭を集めた寄り合い所帯のタスクフォースは、装備面において支給が間に合っておらず、旧式装備に頼らざるを得ないのが現状だった。

同じく旧式のM16A2で応戦するマットとマクナイト。

5.56ミリ弾を20発装填可能だが、フルオート射撃すればあっという間に弾倉は空になる。

「装填!」

マクナイトがリロード(弾倉交換)する。

声に出して告げる事で、仲間がリロード中の兵士をカバーしてくれる。

しかし、無尽蔵に湧いて出る敵兵の数。

何度リロードしてもすぐに弾切れとなり、マクナイト分隊は苦戦を強いられる。

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