Task Force-特別任務部隊-

そこまでの高性能兵器に蹂躙される戦術自衛隊。

ようやくタスクフォースが準備を整え、米陸軍有数の柔軟性を誇り、1個大隊が短時間（18時間以内）で世界中に展開できる緊急即応部隊、第75レンジャー連隊を率いてマクナイト分隊が日本に到着する頃には、既にお台場周辺は焼け野原であった。

この戦いは戦術自衛隊の継戦能力の限界を超えた状況となっており、ある部隊では『そこら中で空っぽのレーションを手にしたまま隊員が死んで腐って蛆がわいている』旨をHQに報告した。

弾薬も補給が儘ならず、多くの将兵が死していった。

これはお台場に限らず、補給を寸断された日本の各戦場で見られた現象だった。

殆どの部隊では、ふらふらと何とか歩ける隊員は全て補給の搬送に当たり、陣地を『守る』のは、立つ事もできなくなった傷病兵という状態に陥っていた。

そういう中で、やっと手に入れた補給を戦友のもとに届けようと最後の力を振り絞り、背中に弾薬を担いだまま絶命する隊員も現れた。