Task Force-特別任務部隊-
第75レンジャー連隊は日本各地の戦場に分散し、今なおブルトザオガーや世界統一政府軍相手に劣勢に晒されている戦術自衛隊の援護救出に当たる。

マクナイト分隊はというと、都心周辺の生存者…戦術自衛隊、民間人含む…の救出に当たっていた。

最前線、お台場のテレビ局に陣取って、上陸してくるブルトザオガーを水際で叩いていた戦術自衛隊の前線基地は、さながら野戦病院のようであった。

通路や床に、傷病兵が並べられ、トリアージ(助かる見込みのない患者或いは軽傷の患者よりも処置を施す事で命を救える患者に対する処置を優先する行為)によって治療を後回しにされた患者達が呻いている。

まさに地獄絵図。

「ひでぇ…」

マクナイト分隊のグライムズ特技下士官が、口許を押さえて思わず呟く。

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