Task Force-特別任務部隊-
そんな彼の言葉に。

「軽々しく言うなよ」

血塗れ、傷だらけ、泥と返り血と硝煙で顔を汚した戦術自衛隊員が言った。

小川小隊の進藤だ。

「ひでぇのは分かってる。誰が好きで仲間や民間人を床に放置してるもんか…こうする事しかできないんだ」

進藤は歯噛みする。

「くそっ!弱ぇっ!何で俺はこんなに弱いんだっ!あんなに訓練したのに!あんなに!あんなに!」

抱えた、既に弾丸のない89式小銃の銃身を何度も殴る。

そんな彼の肩を。

「落ち着け、進藤」

ジェフが叩いた。

「小川は?小暮は?三浦や豊田や麗華は?みんな無事なのか?」

< 585 / 840 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop