Task Force-特別任務部隊-
「何も豊田さんや小川小隊長まで同じ事をする必要はないッス。俺だけが戦術自衛隊の中で異端、俺だけが汚点でいい…だけど、これは戦争ッス」
進藤の表情は、かつての新兵の顔ではなかった。
戦闘を繰り返し、精神を摩耗し、神経をすり減らし、見て見ぬふりも割り切る事も出来ず、結果人間として大切な何かを失ってしまった、兵士の顔。
「殺さなきゃ殺される。殺さなきゃ大事なものを守れない。それを、止むを得ずやっているうちはまだいい…だけどそれを言い訳にして、殺しを愉しんでる奴もいる。自分一人助かる為に、平気で仲間を売る奴もいる。宇垣や富永のように」
進藤の89式小銃を握る手に、力がこもる。
「だから、そんな奴を俺は殺す。戦時下で法がまともに裁けないなら、俺が裁きます」
進藤の表情は、かつての新兵の顔ではなかった。
戦闘を繰り返し、精神を摩耗し、神経をすり減らし、見て見ぬふりも割り切る事も出来ず、結果人間として大切な何かを失ってしまった、兵士の顔。
「殺さなきゃ殺される。殺さなきゃ大事なものを守れない。それを、止むを得ずやっているうちはまだいい…だけどそれを言い訳にして、殺しを愉しんでる奴もいる。自分一人助かる為に、平気で仲間を売る奴もいる。宇垣や富永のように」
進藤の89式小銃を握る手に、力がこもる。
「だから、そんな奴を俺は殺す。戦時下で法がまともに裁けないなら、俺が裁きます」