Task Force-特別任務部隊-
銃を置く動作に気を取られ、ガイストの足元に疎かになっていた。

強烈な金的を食らい、手にした銃を落として横倒れになる兵士。

股間を押さえて悶絶する。

この痛みは、男にしか理解できまい。

「随分と見え見えの手に引っ掛かるんだな」

M4カービンを構え、ガイストは兵士を見下ろす。

彼の見立て通り、兵士は20代になりたてといった感じの若い男だった。

身に付けているのは88式鉄帽に迷彩服3型、防弾チョッキ3型、戦闘靴2型に89式小銃…。

これらの装備を使用しているのは、世界中広しといえども一つしかない。

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