Task Force-特別任務部隊-
と。

「動くな!」

また別の兵士の声。

ガイストは若い男の頸部を片足で踏み付けつつ、素早く声の方にM4カービンを向けた。

…今度の兵士は女だった。

茶髪の長い髪、防弾チョッキ3型や88式鉄帽こそ身に付けていないものの、他の装備品は男と同じだ。

手にしている銃は、ミニミ軽機関銃。

「お前達…TSDFか?」

ガイストは問い掛ける。

「そういう貴方は何者?軍需産業連盟とPMSCsの回し者じゃないの?」

「違う」

相手が、探していた戦術自衛隊の隊員二名と分かり、ガイストは銃口を下ろした。

「俺は日本政府から依頼を受けて、お前達をここから救出しに来た『デュラハン』の傭兵だ…尤も、もう救出の必要はなさそうだがな」

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