Task Force-特別任務部隊-
「デュラハン?」

女は訝しげな顔をする。

「確か、ゴーストの私兵部隊がそんな名前になってたわよね…何で正規軍のタスクフォースじゃなく、貴方達傭兵に依頼するの?」

「さぁな、日本政府は軍事介入にはいつだって及び腰だからな…アメリカ軍に頼むのも見返りを求められて面倒だろうし、自国の戦術自衛隊を出すのも、国民からの反発が怖い…こういう汚れ仕事(ウェットワーク)は、傭兵の俺達が適任なんだろうさ」

そう言って、ガイストは倒れている若い男から足をどけた。

「いてて…首の骨折られるかと思った…」

ヨロヨロと立ち上がる男を。

「進藤君!」

女は叱りつける。

「油断するなって言ったでしょ!敵の背後をとった時も、全身の動きに気を配りなさいって!」

「す、すみません…豊田さん…」

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