Task Force-特別任務部隊-
「あらためて」

女はガイストを見た。

「戦術自衛隊の豊田 香里奈一等陸士と、こっちは進藤 誠一等陸士。収容施設から自力で脱出して、これから救援を呼ぶ所だったの」

「逞しいお嬢さんだな…どうやって鉄格子の中から出た?」

ガイストの問いかけに。

「ピッキングぐらい、戦術自衛隊小川小隊の隊員は必須技術よ」

豊田は笑みを浮かべて見せる。

その隣で。

「豊田さん、俺はピッキングできませんけど…」

進藤が自信なさげに言う。

「貴方は訓練が足りないのよ!ピッキングくらい早く習得しなさい!」

どうやら新入隊員らしく、進藤は豊田に叱られ続けだった。

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