Task Force-特別任務部隊-
「つまり進軍するには不都合という事だ」

イギリス本土に上陸したマクナイトは、部下達に説明する。

見通しのいい地形、即ち敵からもこちらが丸見えになるという事。

待ち伏せにも向いていないが、攻め込むのにも向いていない。

「こんな場所でナチス親衛隊のアハト・アハト(88センチ高射砲)にでも狙い撃ちされたら、たまったもんじゃない」

グライムズがぼやく。

「そこでだ、コートニー、ガイスト」

マクナイトはデュラハンのコントラクターである二人を見た。

「お前達二人には先行してもらい、予め世界統一政府軍がアンブッシュしていたり陣取っていたりする場所を偵察しつつ、可能な限り狙撃で無力化してもらいたい」

ガイストのM16カスタムと、コートニーのバレットM82は、狙撃任務に打って付けだ。

「見敵必殺(サーチアンドデストロイ)だ」

マクナイトが言う。

文字通り『視界に入る敵は全て殺せ』という意味だった。

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