Task Force-特別任務部隊-
「おのれ!」

中佐は素早く立ち上がる。

手にした短剣を構え直し、刺突の連打!

流石に近接戦闘を仕掛けてくるだけあって、中佐の短剣捌きはかなりのものだ。

そうそう何度もCQCで反撃もできない。

「いいぞ中佐!」

「そのままそのアメリカ人を仕留めて下さい親衛隊長殿!」

見ていた親衛隊員達が、歓声を上げる。

付け入る隙を見つけられず、ガイストのスニーキングスーツが何度も何度も斬られ、血が滲む。

「鼠をいつまでも嬲るのも悪くないが、大事の前だ」

中佐が短剣を大きく引いた。

「ここらで終わりとしよう!」

繰り出される、渾身の一撃!

これを。

「なっ!」

ガイストは巻き込むような動きで中佐の短剣を持つ手を摑んで逆関節に極め、骨をへし折りつつ、一本背負いの要領で地面に叩きつけた!

< 809 / 840 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop