Task Force-特別任務部隊-

「貴様は私を押さえれば親衛隊を封じられると思っていたのだろうがな、亡霊」

中佐は笑う。

「シュッツスタッフェル内で真に恐ろしいのは我々ではない。虐殺、殺戮に特化したアインザッツグルッペンこそ、ナチス親衛隊の真の暗部。そして…」

ガスマスクを外した中佐は。

「私を盾にしたつもりだろうが、こうしてしまえば問題ない」

大きく舌を出し、自らその舌を噛み千切って自害した。

「なっ！」

いとも容易く自決する中佐に、驚愕するガイスト。

常軌を逸している。

そして、そんな上官の行動に。

「ジークハイル（勝利万歳）！」

直立の姿勢で右手をピンと張り、一旦胸の位置で水平に構えてから、腕を斜め上に、掌を下側に、突き出すジェスチャーによるナチス式敬礼を行う親衛隊員達。

これで彼らを封じるものは何もない。

「くっ…」

M16カスタムとMARK23を構え、ガイストは数十人の親衛隊員達に向き直った。