Task Force-特別任務部隊-
アインザッツグルッペンは全く不人気な部隊で、隊員の殆どは強制的に来させられた者である。

当然だろう、殺戮部隊だの虐殺部隊だのと揶揄されるのだから。

彼らは元は勤務に遅れたり、居眠りした為に軍法会議にかけられ、アインザッツグルッペンに志願すれば免責すると言い渡された者達である。

厳罰や武装親衛隊員としてのキャリアが終わる事を恐れる者はこれに志願し、特別な訓練を受けて殺人者になった。

何をさせられるかに気づいて志願を拒否した場合は懲罰としてアインザッツグルッペンへの配置替え命令が下達された。

命令なので拒否した場合は銃殺である。

こうしてまともな若者達が犯罪者に成り下がってしまった。

冷酷なナチス親衛隊の中でも更に忌み嫌われる部隊。

それがアインザッツグルッペンだった。

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