Task Force-特別任務部隊-
「呑気に自己紹介は、ここから脱出してからの方がいいと思うがな」

顎をしゃくるガイスト。

施設内では、まだジェフ率いるタスクフォースと、テロ組織のPMSCsが激しい戦闘を続けている。

「早いとこ、ここから出よう。幾ら潜入専門だからって、いつまでも敵地は居心地のいいもんじゃない」

「そうだな」

彼らはフォーメーションを組む。

フロントマン(前方全域警戒)のマット、セカンドアタッカー(フロントマンの肩越しに前方警戒)の豊田と進藤、テールガン(後方警戒)はガイストがつく。

敵支配地域の移動などに用いられる、全周警戒のダイヤモンド隊形と呼ばれるフォーメーションだ。

「警戒を怠るな。行くぞ」

マットを先頭に、彼らは収容施設からの脱出を図る。

狭い通路を抜け、建物の外へ。

外ではまだ、弾丸が飛び交っている。

「身を低くしろ、頭を上げるとぶち抜かれるぞ!」

要救助者の確保を確認したジェフが、警備兵に応戦しながらマット達に叫ぶ。

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