Task Force-特別任務部隊-
足を引き摺りながら市街を進むグライムズ。

「大丈夫かグライムズ、手を貸そう」

ジェフが手を差し伸べるが。

「平気です」

何とか笑顔を取り繕って、グライムズは拒否する。

…ジェフも火傷や銃創だらけで、とても手を貸してもらおうという気になれない。

左目など血塗れで塞がってしまっている。

眼球まで損傷している訳ではなさそうだが。

兵士にとって眼は命だ。

その事がグライムズは心配だった。

< 829 / 840 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop