Task Force-特別任務部隊-
手段は選んでいられなかった。

意を決し、マクナイトは公用無線を通じて世界統一政府軍全部隊に通達する。

「世界統一政府軍に告ぐ。こちらはタスクフォース指揮官、ダニエル・マクナイト中佐だ」

彼は苦渋の決断の末、一息に言い放った。

「これ以上の戦闘は、両軍共に悪戯に犠牲者を増やすだけだ。こちらとしても、無為に死者を増やすのは本意ではない。よってアメリカ軍とタスクフォースは、世界統一政府軍に降伏を勧告する。これより一時間以内に武装解除し、投降せよ。一時間以内に降伏しない場合…」

マクナイトは言葉を一旦区切る。

「アメリカ空軍により、MOABをロンドン市内に投下する」

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