ふりまわされれ

「まずは……緑だな……」

本棚の後ろ机の下
いろいろ探したが
……とりあえずこの部屋にはいないらしい

緑は、まだガキだからこういう事に本気。
だから探すのを後回しにすると面倒なことになる。

夢ちゃんは一生懸命過ぎて前しか見えてないことが多いからたぶん緑を探している間に見つかるだろ……。


とりあえず隣の部屋に移動する
誰かいるような気がする…

カーテンの裏、テレビ台の下
ベッドの下

「っ!見つけた!!」

「あー、見つかっちゃったかぁ」
夢ちゃんは少しバツが悪そうに苦笑い

「色見つけるの上手ー」
とにこにこしながら見つめてくるが……

ど、どうしろと……
二人きりなんて何年ぶり……何十年ぶりか?
……緊張のあまりに声も…
「色?」
「!……あ、いや、緑探さねぇと…」
でた、よかった

「??顔少し赤いよ?熱かな?」
と額に手を……!!!
「っ!!だ、大丈夫!!…ごめん、ありがとう」
思わず少し避けてしまった

「そう??……ならいいんだ!緑くん探そう!」

「あ、あぁ……」






手、冷たかったなぁ。

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