俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「それに異議を唱える重役たちの署名です。
重役の半数が、貴方を解任したいと言ってるんです」
「ほぅ・・・」
書類を突き付けられても、英志は顔色一つ変えない。
それを見た藤嶋の方が、冷や汗をかき始める。
2人があまりに対照的な態度をとるので、長嶋は、
ハラハラしていた。
『長嶋、お前は十分な事をしてくれた。礼を言うよ。
だが、後は俺が片を付けるから、黙って見ててくれ。
…もし、オレが社長でなくなっても、長嶋にはこの会社にいてもらいたいから。
いいな?』
そう言って笑った社長の言葉を、長嶋は忠実に守っていた。
言いたいのに、言えないもどかしさ。
社長を、秘書として守りたいのに・・・。
「藤嶋副社長」
「・・・なんですか?」
低いどすに効いた英志の声に、怯んだのは藤嶋の方だった。
「たったこれだけの署名で、この俺を解任できると?」
「・・・それは」
出来るとはいいがたい人数だ。
重役の半数が、貴方を解任したいと言ってるんです」
「ほぅ・・・」
書類を突き付けられても、英志は顔色一つ変えない。
それを見た藤嶋の方が、冷や汗をかき始める。
2人があまりに対照的な態度をとるので、長嶋は、
ハラハラしていた。
『長嶋、お前は十分な事をしてくれた。礼を言うよ。
だが、後は俺が片を付けるから、黙って見ててくれ。
…もし、オレが社長でなくなっても、長嶋にはこの会社にいてもらいたいから。
いいな?』
そう言って笑った社長の言葉を、長嶋は忠実に守っていた。
言いたいのに、言えないもどかしさ。
社長を、秘書として守りたいのに・・・。
「藤嶋副社長」
「・・・なんですか?」
低いどすに効いた英志の声に、怯んだのは藤嶋の方だった。
「たったこれだけの署名で、この俺を解任できると?」
「・・・それは」
出来るとはいいがたい人数だ。