俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「会社を辞めるのは俺じゃない。

…藤嶋副社長、君の方だよ」

そう言って英志は不敵な笑みをこぼした。


「なっ?!」



「俺は、会社の為に自分勝手な事をした。

だが、それによって不利益を被った事は、ただの一度もない。

…違うか?」


「・・・」

確かにその通りだった。

英志は会社の為、社員達の為にしか、動いては来なかった。


「君はどうだ?

…すべて把握してるよ。

総合事務課部長の榊部長と結託して、

大した横領をしてくれてる事、俺が知らないとでも?」


「?!!」


「大高専務、書類を、重役たちに回してくれ」

「かしこまりました」

大高専務は、書類の束を重役たちに配った。


…それを見た重役たちは、話しが真逆だったことに気付かされた。
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