俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「友人と、映画に行く予定です」

「その予定は、変更できないか?」

「・・・は?」


「午後からの時間を、俺にくれと言ってるんだ」

「?!」

そこまで言われて初めて誘われている事に気付く舞。

舞は、そう言った事にうとい性格なので、ストレートに言われなければ、

想いは伝わらない。


「すみません、前々から決まっていた予定なので、変更できません。

映画も、とても楽しみにしていたものなので」


「・・・そうか、わかった」

舞の言葉で、意外とあっさり引き下がった英志を見て、

なんだか拍子抜けした舞だったが、

食い下がられては、もっと面倒になると思い、胸を撫で下ろした。


「仕事も程々にな」

「…はい、社長も、仕事ばかりせず、息抜きしてください」

「・・・あぁ」

無意識に出た言葉に、若干驚きながらも、でもそれが舞の本音でもあった。

社長という重い役だ。

相当なストレスもあるだろうからと。
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