俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
『横領してるのは、社長』

そう聞かされていたからだ。


「副社長の悪行は、まだ他にもあるが?

他の書類も回そうか?」


「…ぅ」

藤嶋は、椅子に力なく座り込んでしまった。

近くにいた榊部長も、顔色が青かった。



「他の重役たちは、これを見せられてもまだ、

俺を解任するか?」


『そんな!私どもの勘違いだったようです。

申し訳ありませんでした』


そんな言葉があちこちから出てきた。


「…では、俺が雇ってきた社員で初めて、

解雇する社員が2名も出てしまうが、

これ以上の横領を見逃すわけにはいかない。

よって、社長の権限で、藤嶋副社長、榊部長

2名を解雇、今日この場を持って、岡崎物産の社員ではなくなった。

…重役たちの中で異議のある者は?」

英志の言葉に、異議を唱える重役いなかった。
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