俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
ここに来てやっと口を開いた英志。

「彼女は、この会社にとって大事な社員だ。

大高専務から、舞さんを説得してくれませんか?」



「…社長、なぜ、舞にそこまで」



「・・・彼女は。

・・・彼女は、俺にとっても、大事な人だからだ」



「…大事な?」

その言葉で、大高はピンときた。

だがしかし、社長と、平社員の舞が、どこでどう知り合うのか、

合点がいかなかった。



大高に見つめられ、英志は目を逸らし、咳ばらいをした。


「その辺の事は、また、会社でないところで、

ちゃんと説明する・・・・それでいいだろ?」


そう言った英志の顔は、明らかに赤くなっていて、

そんな英志を初めてみた大高は、嬉しいような・・・・

娘を取られたと言う複雑な気持ちが入り混じっていた。


「…分かりました。

とりあえず、その事は補修にしておきましょう。

舞と、仕事について、色々、話してみます」
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