俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
…一晩、舞はじっくりと考えた。

帰り際、今までの給料を聞かれ、それと同等の給料を

渡してくれるとまで言ってくれた門倉。

・・・正直、喫茶店や、花屋など接客業をしたことのない舞にとって、

未知の領域だが、意外と、楽しいかもしれない。



…次の日、

舞はあの店にいた。

「私で良ければ、宜しくお願いします」

「ありがとう、助かるよ」

そうして交わされた硬い握手。

こうして、舞はfloral cafe(フローラルカフェ)で、

働く事となった。


予想以上に、店は大変だった。

この店は、とても人気のある店のようで、

昨日、あまりいなかった客は、たまたまだったようで、

毎日のように、入れ代わり立ち代わり、たくさんのお客様で一杯だった。



でも、舞には、それが、何より救いだった。

全く未経験の職業。

覚える事もたくさんあるし、お客の相手も大変で、

英志の事を考えなくてすむからだ。
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