俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
そんな慌ただしい日が、10日ほど過ぎ。

失敗の多かった舞も、ようやく、仕事にも慣れ始めた頃。

思っても見ない客が、店に現れた。

「門倉さん」

「…どうしたの?そんな怖い顔して」

顔の引きつっている舞。

その舞は、門倉の後ろに隠れて、名前を呼んでいる。

門倉は不思議そうな顔で、舞を見ていた。



「あのお客様の接客頼んでいいですか?」

「…知り合い?」


「…ちょっと」

「それなら舞ちゃんがすれば」

「ダメ!…ダメなんです、どうしても」

「しょうがないな・・・」


「店長さんいますか?」

「「・・・・」」

客の下へ行こうとした門倉だったが、他の客に呼ばれてしまい、

指名されてしまったからには、舞が行くわけにもいかず、

門倉は、呼ばれた客の下へ。


舞は、渋々、もう一人の客の前へ。


「・・・・・・」

客は、舞を見て怪訝な顔をした。
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