俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「長嶋」

「はい、なんでしょうか?」

社長室。秘書の長嶋を呼び出した英志は、とんでもない仕事を任せた。


「大高舞を、見張れ」

「・・・は??」

突然の難題に、長嶋は首を傾げる。


「今すぐだ、仕事はもう終わっただろ?

これは社長命令だ」


「…しかし、社長。大高さんとは一体誰の事でしょう?」

確かに名前を言われただけでは、どこの誰だかわからない。


「ロビーでぶつかったあの女子社員だ」

「あ~…ですが、今日は、仕事はお休みじゃ」

「上司命令で、まだ会社で仕事中だ。映画いに行くと言っていたから、

どこの映画館か突き止めて連絡しろ」


「…プライベートの彼女を見張るのはいかがな物かと」

「さっさとしろ」

ぶっきらぼうに答えた英志に、溜息をついた長嶋は、

仕方なく頷き、舞の元へ向かった。
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